2021年7月の星空情報です。夏を代表する星座や、惑星の輝きを見つけてみましょう。

日の入り後、西の空に金星が明るく輝いています。その近くには、2等級の火星が薄明に埋もれるようにひっそりと光っており、中旬には2つの惑星が見かけ上かなり接近します。地球の両隣、内側と外側を公転する惑星が、およそ1天文単位(約1億5000万キロメートル)の奥行きを持って、同じ方向に見えているのです。

21時ころ、暗くなった南の空で赤い1等星アンタレスが輝いています。この星を基点として、S字に連なる星の並びをたどってみましょう。さそり座が見つけやすい季節です。

東の空には、七夕(たなばた)の季節を告げる夏の大三角が高く昇っていって、よく目立ちます。

宵のころ低いところに昇ってくる土星と木星の二大惑星は、深夜には南の空で明るく輝きます。今年の見頃はもうすぐです。

7月の月の暦:2日下弦、10日新月、17日上弦、24日満月、31日:下弦

ワンポイント・アドバイス

金星と火星は、日の入り後、まだ夕方の明るさの空の、低いところに見えており、観察には準備が必要です。ほぼマイナス4等級の金星は見つけやすいですが、2等級ほどまで暗くなっている火星は、空の明るさに埋もれてしまい、肉眼で見つけるのはかなり難しいでしょう。双眼鏡や低倍率の望遠鏡があれば、2つの惑星がおよそ200倍もの明るさの差で並ぶ様子を観察しやすいでしょう(注)。また、肉眼では見えなくても、写真を撮影すると確認できるかもしれません。

2惑星とも、薄明が終わるころには沈んでしまうため、観察できる時間はごく限られています。国立天文台「ほしぞら情報」などを参考に、見える位置や方角をよく調べておきましょう。

(注)双眼鏡や望遠鏡を使った観察を日の入り前に始めると、誤って太陽に向けてしまい眼に大きな傷害を受ける危険性があります。十分に注意してください。本文へ戻る

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文:内藤誠一郎(国立天文台 天文情報センター)

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