火星探査車パーサヴィアランス着陸成功!
パーサヴィアランスが火星で撮影した初画像。Credit: NASA/JPL-Caltech
パーサヴィアランスが火星で撮影した初画像。Credit: NASA/JPL-Caltech

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ローバー(探査車)パーサヴィアランス(Perseverance)が2021年2月18日午後3時55分(アメリカ東部標準時、日本時間19日午前5時55分)、火星着陸に成功したことが確認されました。2020年7月30日に打ち上げられたパーサヴィアランスは203日間、4億7200万kmを航行して火星に到着しました。着陸したパーサヴィアランスから、さっそく画像が送信されてきました。パーサヴィアランスに搭載されているハザードカメラで撮影された画像です。

ジェゼロ・クレーターのデルタ地帯。Credit: NASA/MSSS/USGS
ジェゼロ・クレーターのデルタ地帯。Credit: NASA/MSSS/USGS

パーサヴィアランスは火星のジェゼロ・クレーターに着陸しました。ジェゼロ・クレーターは、火星の赤道のすぐ北にあるイシディス平原の西端にある直径45kmのクレーターです。パーサヴィアランスはジェゼロ・クレーター内にあるデルタ地帯で2年間にわたり調査を行う予定です。ただしNASAの過去の火星探査車の例から見て、2年が経過してもパーサヴィアランスの状態に問題がなければミッションは延長される可能性が高いと思われます。

水をたたえていた頃のジェゼロ・クレーターの想像図。Credit: NASA/JPL-Caltech
水をたたえていた頃のジェゼロ・クレーターの想像図。Credit: NASA/JPL-Caltech

ジェゼロ・クレーターはかつて湖だったと考えられており、そこに流入する川によりデルタ地帯が形成されました。着陸地周辺の地質や過去の気候などを明らかにするため、パーサヴィアランスはデルタや湖底の岩石や堆積物を調査します。パーサヴィアランスの主な目的は生命の痕跡を探すことです。パーサヴィアランスが採取したサンプルを、NASAとESA(ヨーロッパ宇宙機関)が共同で地球に持ち帰る計画の検討が進んでいます。

パーサヴィアランス搭載の科学機器。Credit: NASA/JPL-Caltech
パーサヴィアランス搭載の科学機器。Credit: NASA/JPL-Caltech

パーサヴィアランスにはパノラマカメラなどのカメラのほか、ロボットアームの先端に取り付けられたシャーロック(SHERLOC。分光計、レーザー、カメラなどで有機分子や鉱物を調べる装置)、温度や湿度、風速や風向、気圧などを測定する装置などが搭載されています。また火星大気中の二酸化炭素から酸素を作り出す実験も行う予定です。(参考記事)火星ローバー「パーサヴィアランス」搭載の科学機器

Credit: NASA/JPL-Caltech

パーサヴィアランスの下部にはインジェニュイティ(Ingenuity)と名づけられた小型ヘリコプターが搭載されています。1〜2ヶ月かけてパーサヴィアランスの性能確認や試験を行った後、インジェニュイティの飛行試験が行われる予定になっています。その飛行試験の後、パーサヴィアランスの本格的な探査がスタートします。(参考記事)火星ヘリコプターの名称が「Ingenuity(創意工夫)」に決定

※Perseveranceは媒体によって「パーセベランス」「パーシビアランス」「パーセヴェランス」などと表記されています。

(参照)NASA

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