また天文学者とふれあいたい!—ふれあい天文学2020から見えてきたこと  - ニュース
東京都小笠原村立小笠原小学校にて、4年生を対象に行った授業のようす
東京都小笠原村立小笠原小学校にて、4年生を対象に行った授業のようす。(2020年11月20日)(写真提供:小笠原村立小笠原小学校)

「ふれあい天文学」をご存じでしょうか。国立天文台の研究者が日本各地の小中学校を訪問して、宇宙や天文の授業を行う教育事業です。2010年度の開始から今年で12年目、例年40名以上の研究者が、星の誕生のしくみやブラックホールの不思議といった興味深いお話を各地の学校に届けています。

天文学の話題を通じて研究者と児童・生徒が「ふれあう」この事業ですが、残念なことに2020年は、コロナ禍のため対面での「ふれあい」が制限される形になってしまいました。しかし、直接訪問がかなわないならオンライン会議システムを活用した遠隔授業を!と方針を転換、さらに日本国内に加えて海外の日本人学校・補習授業校にも呼びかけて、新しいスタイルの「ふれあい天文学」に挑戦することになりました。その結果、2020年度の「ふれあい天文学」は、従来の対面授業とオンライン授業とが混在(海外はすべてオンライン授業)する形となりました。

初めての試みとなったオンライン授業ですが、従来の対面授業に比べて満足度が低くなるのでは、という心配があったことから、対面授業、オンライン授業とも終了後に、児童・生徒を対象にしたアンケートを行いました。楽しかったか、分かりやすかったか、また参加したいか、天文学への興味は変わったか、といった設問です。その結果、オンライン授業も対面授業も、満足度にはほぼ差がないことが明らかになったのです。また、この事業そのものの満足度を測る結果として、また参加したいという回答が9割を占める結果となりました。

今回のアンケートの結果は、新しいスタイルの「ふれあい天文学」を今年度も続けることの自信にもつながりました。2021年5月現在も、新型コロナウイルスの感染拡大は終息が見えない状況が続いています。いまはまだ学校を訪問することが難しくても、天文学のおもしろさを伝え研究者と児童・生徒がふれあえる事業を続けていきたいと思います。

今年度の「ふれあい天文学」実施校を5月31日まで募集中です。あなたの学校に天文学者を呼んでみませんか?、「ふれあい天文学」ウェブサイトをご覧ください。また、今回行ったアンケート結果の詳細についても、同サイトにある「アンケート」の項目をご覧ください。

ふれあい天文学:申込みについて

関連リンク

文:藤田登起子、小野智子(国立天文台 天文情報センター)

おすすめの記事